INFORMATION
-
只今一人暮らし中です。
10月24日更新
フォント変えたら見やすくなった!!
10/3更新
10/3更新
いまでも時々夢をみる。
あの時の夢を。
夢の中のぼくは彼に背を向け跪いている。
ぼくの目の前には誰だかわからないけど人がいて
時々呻き声をあげている。
血の鉄っぽい臭いが鼻につく。
ぼくが大丈夫?と声をかけようとした瞬間、後ろに居るぼくを抱きしめた。
そして低く冷たい声で
愛してる
と呟いた。
何かが狂っている。おかしい。
気付くとぼくは椅子に座っていて、目の前の美味しそうな料理を二人で食べる。
食べ終えると彼はぼくの手をとりあの部屋へ案内する。
暗くて怖いあの部屋へ。
もしぼくが彼と出会わなかったらぼくはどうなっていただろう・・・
ねぇアレン。
貴方はぼくに何を刻みたかったの?
ぼくは未だにそれがわからないんだ。
貴方は本当にぼくを愛していたの?
それともお気に入りの人形だから生かしておいたの?
身代わりのため?
最後に・・・最後に貴方に向けて言った言葉があるんだけど
・・・伝わったかな?
1946年の夏
ぼくルーシー・ストーンは12歳にして初めて家出をした。
そして彼と出会った。
「この馬鹿野郎!死ね!」
ぼくはそう言って家を出た。
外はまだ7時だというのに明るく蒸し暑かった。
ぼくは数時間前から親と喧嘩していた。
理由はこのガサツな性格と成績のことで。
ぼくの親は女の子が欲しかったらしく、ぼくの名前を女っぽいルーシーと名付けた。
実際顔も女に間違えられるほど女顔になった。
髪も長くまだ声も高かったので、本物の女みたいで親も喜んでいたらしい。
だが性格は全く反対で親も呆れ返る程だった。
勢いよく飛び出してきたのはいいものの、行くあてなどなかった。
ぼくは数週間前にニュー・ハンプシャーという田舎から引っ越してきたばかりなので知り合いなどいないのである。
両親もそれをわかっているのか止めもしなかった。
「このくそったれ!」
そう言い唾を吐き捨てた。
すると「どうしたんだい?」と優しそうな声がした。
声がしたほうを見ると、若い男と同い年くらいの男女の子供がいた。
「別に・・・なんでも・・・」
「家出かい?」
「・・・どうしてわかんの?」
「僕も君くらいの時にはよく家出をしたからね」と言って男は笑った。
男は20代位で同姓のぼくから見てもイイ男だった。
ぼくは、でも泊まるところがないんだと言った。
すると彼は分かっていたかのように、うちに来るかい?と言った。
見知らぬ人の家に泊まるのは正直気が引けた。
しかし一晩帰らなかったら両親も怒りすぎだと反省するだろう。
それに同年代の子供もいる。
楽しそうじゃないか。
僕は少し考えて頷いた。
男はにっこり笑いぼくの手をひいた。
「さぁ、二人共自己紹介を。」と彼が言うと、女の子はナディアと呟いた。
男の子もディヴィッドと名乗ったので、ぼくもルーシーと言った。
男はまたにっこり笑い、ぼくの顔の位置まで屈んでから口を開いた。
「ぼくはアレン・・・アレン・トーマス。よろしくねルーシー。」
そう言うとアレンはぼくの頬にキスをした。
アレンの家は大きく立派だった。
家に着くとナディア達はアレンに連れて行かれたのでぼくは一人になった。
仕方ないのでぼくはその辺を見回った。
そして写真の前で止まった。
綺麗な女の人・・・
写真には女の人と男の人、それに小さい男の子がいた。
小さい男の子はアレンかな・・・
女の人に抱かれて嬉しそうな顔をしていた。
しかしその写真は奇妙だった。
なにかがおかしい・・・
あっとぼくは小さく言った。
男の人の表情だ。
その人以外の二人は満面の笑みでこちらを見ているのに、男の人だけは表情が険しい。
そしてその表情は男の子に向けられているかの様に思えた。
この人達はアレンの―――
「ルーシー?」
ドキっとした。
「あ・・・アレン」
「さぁ夕食にしようか」
アレンはにっこりと笑った。
夕食はとても豪華だった。
都会はいつもこんな料理なのかなと思って今まで自分は何を食べていたんだろう・・・と少し悲しくなった。
アレンはぼくが食べるのを見て嬉しそうに笑っていた。
するとそこにナディアとデイヴィッドが遅れてやってきた。
ナディアの目が腫れていた。
なかなか食べない二人を不思議に思ったが食べたくないのだろうとすぐ思った。
ぼくもよくご飯の前にスナックを食べて、よく両親に怒られていたから。
「ナディア、ちゃんと食べなさい」
「はい・・・」
ナディアはアレンに注意されると渋々食べ始めたが、すぐフォークを置いた。
「ナディア?好き嫌いはいけないって前から言ってるだろ?」
「ごめんなさい・・・でも・・・・・・」
「なんだ?」
「でも・・・どうしても・・・だって・・・」
その時デイヴィッドが口を開いた。
「アレンさん。ナディアはお腹が痛いんです。」
「ディヴィッド・・・・・・」
ナディアがデイヴィッドの方を見る。
「・・・なら部屋に戻りなさい」
アレンはそうナディアに言うと、ナディアは素直に部屋に戻っていった。
そんなナディアをデイヴィッドは見つめていた。
その時は気付かなかった。
ナディアが本当に食べたくない理由に・・・。
その日はアレンが用意してくれたベッドに寝た。
朝になるとアレンはいなかった。
リビングに行くとデイヴィッドがソファーでテレビを見ていた。
デイヴィッドと話すのは初めてだった。
「おっおはよう。」
ぼくがそう言うと、デイヴィッドもおはようと言った。
ナディアの姿が見つからないのでナディアは?と聞くと一瞬ピクッと動いたがすぐに知らないと答えた。
きっとアレンと一緒に買い物にでも行ったんだろうなと思った。
デイヴィッドは黙ったままテレビを見ている。
何もすることがないのでぼくもテレビを見ることにした。
チラッとデイヴィッドを見ると奇妙な事をしていた。
・・・無意識だろうか?
デイヴィッドは自分の爪で手の甲を穿っていた。
手から血が流れ落ちる。
しかしデイヴィッドは構わずその行為を続行した。
「・・・・・・ッ・・・やめて・・・ッ!!」
デイヴィッドはびっくりしたようにぼくを見つめた?
「・・・え?」
「・・・なんで・・・こんな事を・・・」
デイヴィッドは自分の手の甲を見つめて溜息をついた。
「・・・またやっちまったか」
ぞくっとした。
気付くとぼくは震えていた。
それに気付いたのかデイヴィッドはぼくの手をぎゅっと握った。
そして小さく震える声でぼくに囁いた。
その言葉は今でも頭にこびりついて離れない。
デイヴィッドの息遣いまで思い出せる。
確かに言ったのだ。
ぼくをこれから起こる悪夢から救うために
「逃げろ・・・」
数時間もするとアレンが帰ってきた。
ナディアは一緒ではなかった。
手には大きい紙袋を持っていてデイヴィッドはそれをじっと見ている。
一言言って二人は部屋へ入っていった。
昨日三人が入っていった部屋に。
ぼくはまた一人になってしまった。
本当は今日帰るつもりだったけど、もう少しいることにした。
デイヴィッドやナディアと仲良くなりたかった。
後でアレンに言わなきゃなぁとつまらないテレビを見ながら、ぼんやりと考えた。
この時もし帰っていたら、あのようなことにはならなかったかもしれない・・・
ぼくはいつのまにか寝てしまっていたらしい。
アレン達はまだ部屋から出てきてないみたいだ。
少し気になったのだが覗きは趣味じゃない。
暫くぼーっとしているとアレンだけが部屋からでてきた。
手には首輪が握られていた。
ぼくと目が合うとアレンはにっこりと笑った。
「これあげるよ」とアレンは首輪を渡した。
その首輪はよくロックミュージシャンが着けてるような物だった。
真ん中には宝石がついている。
「綺麗だね!」
にこにこと笑いながら言うと
「着けてあげるね」
と言ってアレンは首輪を着けてくれた。
着け終わるとアレンはぽつりと言った。
「ルーシーは凄い綺麗だね」
寒気がした。
ぼくは固まっていた。
動けなかった。
夜中にふと目が覚めた。
人の呻くような声が聞こえる。
何故か無性に不安に駆られたぼくはアレンを探した。
すると声はデイヴィッド達がいるはずの部屋から聞こえた。
部屋は地下室になっていて階段を下りるとまた扉があった。
「アレ―――・・・」
ぼくは入り口の前で立ち止まった。
時が止まったように感じるというのはこういう感覚の事をいうのだろうか。
目の前にはありえない光景が広がっていた・・・。
豆電球一つの薄暗い部屋にはありとあらゆる拷問器具があった。
そして部屋の隅にはデイヴィッドが目隠しをして震えていた。
手足もロープのような紐で縛られていてここからでも震えているのがわかった。
デイヴィッドはワイシャツ一枚で下は何も穿いていなかった。
そして部屋の真ん中にはアレンとナディアが居た。
ナディアからは呻くような声が聞こえる。
ナディアはレイプされていた。
性行為というものを初めて見た。
ナディアの身体は傷だらけで体中にピアスや針が刺さっていた。
ぼくはその場にへたりこんだ。
その音に三人共こっちを向いた。
アレンがナディアを突き飛ばしてこっちへ向かってくる。
この時程恐怖を感じたことはない。
足が竦んで動けない。
恐怖で涙がでそうになった。
アレンがぼくにふれそうになった時、デイヴィッドが叫んだ。
「逃げろ!!」
ぼくは我に返り玄関に向かって走った。
必死だった。
恐怖で足が縺れる。
その時アレンの手に引っ張られたのと同時にぼくは転んだ。
すぐにぼくを部屋に放り込んだ。
部屋に放り込まれた時、ダンボールに当たりダンボールが崩れ落ちた。
ダンボールからは大量のコンドームやローションが散ばり落ちた。
アレンはぼくに近づいてきてにやりと笑った。
「ゲームスタート」
涙が零れ落ちた。
ナディアが泣き始めた。
デイヴィッドは黙っている。
アレンはぼくを壁に押付けると無理矢理キスをした。
舌がぼくの唇を抉じ開けて入ってくる。
涙が頬を伝って流れた。
怖い。もう逃げられない。
胸が苦しくなった。
死にたくなるほどに。
ナディアのすすり泣く声が聞こえる。
アレンがぼくのシャツに手をかけた。
その瞬間、デイヴィッドがアレンにぶつかっていった。
アレンはぼくから手を離しデイヴィッドに殴りかかった。
腹に一発、顔に一発。
デイヴィッドは蹲った。
アレンは狂っている。
笑い声をあげながらデイヴィッドを蹴った。
何発か蹴っているうちにとうとうデイヴィッドは泡をふいた。
ナディアは叫び声に近い泣き声で泣いていた。
これがゲーム?
馬鹿じゃないのか。
ぼくは叫びながらアレンに殴りかかった。
でもすぐに撥ね返された。
アレンはぼくを押さえ付け耳元に唇を近づけた。
そして低く冷たい声でこう言った。
「もっと泣きそうな顔してよ。絶対綺麗だから」
―――狂ってる・・・。
気がつくと朝になっていた。
アレンが部屋をでていくと、ぼくは真っ先にデイヴィッドのところへ駆けつけていった。
デイヴィッドは傷だらけだったものの息はしっかりしていた。
「ごめん・・・ごめんね・・・ぼくのせいで・・・」
ぼくがデイヴィッドに言うと、デイヴィッドは微かに笑った。
その笑顔があまりにも痛々しくぼくは泣きそうになった。
するとナディアがよってきて、ぼくの肩に頭をのせた。
ナディアとこんなにくっついたのは初めてなのでドキドキした。
ナディアはとても綺麗だった。
ぼくより2.3歳年上だろうか?
髪は風呂に入らせてもらえないのか脂っぽかったが、それでもブロンドの髪は綺麗だったし、目も大きく可愛かった。
手足もすらりと長くぼくが今まで見た誰よりも綺麗だと思った。
「・・・どうしてこんなことになっちゃったんだろう・・・」
ナディアはそう呟き静かに涙を流した。
ぼくは前から気になっていることを聞いた。
「ナディアはなんでここにいるの・・・?」
「それは・・・」
ナディアは言いにくそうだった。
「あっごめん。言いたくなかったらいいよ」
「ううん・・・いいの・・・あたしはね、父親に虐待されてて妹と一緒に家出したのをアレンに拾われたの・・・」
「ナディアに妹がいたの?」
ナディアに妹が・・・
しかし妹はどこにも見当たらない。
そんなぼくの様子を察したのか、ナディアは悲しそうに微笑んだ後に言った。
「ベジー・・・ううん、あたしの妹は・・・死んだ・・・わ・・・」
と言いながら涙を流した。
「え・・・?」
デイヴィッドは黙ってナディアを見つめていた。
「あいつは・・・アレンは狂ってる!ベジーをレイプしあたしをレイプした・・・。」
「ナディア・・・」
「しかも・・・あたしの目の前で・・・ベジーを・・・殺・・・し・・て・・・食べ・・・」
そこまで言ってナディアは泣き崩れた。
次に口をひらいたのはデイヴィッドだった。
「ルーシー・・・昨日お前が食べたのは・・・ベジーだ・・・」
僕は叫んだ。
昨日食べたのがナディアの妹?
ナディアが食べたがらなかった理由がやっとわかった。
アレンは狂っている。
吐き気がこみあげてきた。
頭にはナディアの泣き叫ぶ声しか響いていなかった。
しばらくたって、上の扉が開く音がした。
コツ・・・コツ・・・と足音が聞こえる度にナディアは震え、ぼくとディヴィッドは目の前のドアに釘付けになる。
ついにガチャ・・・という鍵を外す音とともにアレンが入ってきた。
ぼく達3人の鼓動がぼくには聞こえるようだった。
すると、アレンは迷いもせずに、ぼくの方へ近づいてきた。
アレンとぼくの距離が短くなる度にぼくは死んでしまいたいという衝動にかられた。
不安で不安で堪らなかった。
アレンがぼくのめ乃前にくると紙袋から丈の短いワンピースを差し出した。
そしてそれをぼくに渡すと、「着て」と一言だけ言った。
――――屈辱
その言葉が頭を駆け巡る。
同い年の子供の前でフリルのついたワンピースを着る。
まさかこんな馬鹿げたことまでするなんて・・・
しかし、デイヴィッドとナディアは黙ってそれを見ているだけだった。
着替え終えるとアレンは「おぉルーシー」と言いながら抱きついてきた。
寒気がいっそう激しくなった。
アレンはぼくの頬にキスをすると頭を撫でながら「面白いものをみせてあげよう」と言った。
そして、ナディアに裸になるように命じると、ナディアを吊るし上げた。
またレイプするんだろうか・・・とぼくはてっきりそう思った。
しかし実際はそんな甘っちょろいものではなかった。
アレンはナディアを吊り上げた後に紙袋からハサミをとりだした。
そして「ナディア愛してるよ」と言い不気味に笑った。
ナディアはその言葉で溜め込んでいた怒りが爆発した。
「ふざけないで!!愛しているですって?!この変態サド野郎!!あんたなんて地獄に落ちてしまえばいいのよ!!早くあんんたなんか死んじゃえ!!あたしの・・・あたしの妹を返してよ!!」
ナディアは最後の方は叫び声に近い声でアレンに言った。
人がこれ程誰かを憎んでるのを初めて見た。
ぼくの死んだ父親と母親もしょっちゅう喧嘩していたが、そこには微かに愛があった。
しかしナディアは違う。
心の底からアレンを憎んでいるのがわかった。
アレンはナディアにそう言われると、一瞬悲しそうな顔をしたが、すぐに戻り、にやりと笑った。
そしてナディアの白くて大きな胸にハサミをおいた。
ぼく達にはようやくアレンがしようとしていることがわかった。
デイヴィッドが「ナディア・・・」と小さい声で呟く。
ナディアも自分がされる事がわかったのかアレンに命乞いをし始めた・・・。
「オネガイ、ヤメテ、ナンデモスル・・・」
アレンは笑いながらゆっくりとハサミを動かした。
そしてとうとうそのハサミはナディアの乳首に達し、獲物を見つけたかのようにゆっくりと刃同士を近づける
その瞬間ナディアは叫び声をあげた。
その声とともに血がふきだし、アレンの顔を赤く染めた。
ぼくにはわからない痛みだが、激痛だったのだろう。
ちらっとアレンを見ると、アレンはありえない事をしていた。
吐き気を催したのを今でも覚えている。
アレンは乳首を食べていた。
ぼくはもう二人とも見ていられなかった。
部屋にはナディアの泣き叫ぶ声と、アレンの笑い声しか響いていなかった。
しばらくするとアレンはナディアを連れてどこかに行ってしまった。
「ナディア・・・」
その途端ディヴィッドが泣き出した。
「ナディ・・・・・・・なら・・・」
デイヴィッドが何かを呟く
声が小さくて聞こえなかったのだが、次の言葉でようやく意味がわかった。
「ナディア・・・やっとベジーのところへ行ける・・・ね・・・」
ぼくはその瞬間走り出していた。
別にナディアに特別な感情をもっているわけでもないし、ましてや仲が良いとも言えない。
ただこんな無力な自分が嫌だった。
今ならナディアが救える
そう思ったのかもしれない。
ぼくはナディア!ナディア!と良いながらひとつひとつ部屋を見て回った。
しかし全部の部屋を見たがどこにもアレンとナディアの姿は見当たらない。
あとは・・・
そう考えていた時、ナディアの泣き叫ぶ声がバスルームから聞こえた。
ぼくはバスルームまで走った。
そしてゆっくりバスルームを開けた。
その瞬間、目の前に広がる交易に叫び声を上げた。
確かにそこにはナディアがいた。
しかしいつもの綺麗なナディアではなかった・・・
ぼくはナディアに釘付けになる。
必死に頭を整理した。
吐き気がさっきから激しい。
ナディアにはあるはずの左目がなかった。
左目は空洞になっていて、そこからはたえず血が滴り落ち、ナディアの白い頬を赤く染めていた。
まるで涙を流しているかのようだった。
そしてその目玉はナディアの口の中にあった。
歯と歯でこちらに見えるように上手に銜えている。
ぼくはただ震える事しかできなかった。
アレンはというと子供の様にきゃっきゃっとナディアで遊んでいる。
アレンはぼくがいるのを見つけると、ぼくの手にポトンとなにかを置いた。
一瞬本当にいなにかわからなかった。
が、すぐに思い出しそれを投げ捨てた。
それは多分子宮と呼ばれるものだった。
子宮を見たことがないのでわからないが、形が教科書の絵と同じだったのでそんな気がした。
ぼくは投げ捨てたものをまた拾い上げ泣いた。
アレンは笑いながら死んでいるナディアとセックスをした。
1946年7月27日(多分)
ナディアが死んだ。
ぼくが初めて見る死体だった。
気がつくとぼくは地下室にいた。
心配そうにデイヴィッドがぼくを見下ろしている。
「よかった…気付いたんだ」
「あ…うん…」
我に返るとあのおぞましい惨劇が頭によみがえる。
「…ッ…」
「ルーシー…大丈夫?」
ぼくはデイヴィッドに泣きついた。
苦しくて悲しくてなにもできなかった自分を殺してしまいたかった。
死んでしまいたい…
デイヴィッドはそんなぼくを抱きしめながら頭を撫でてくれた。
「…ナディアはねオレがここに来る前からいたんだ。それまで女になんか全く興味がなかった。けどナディアは凄いキレイでなにより凄い優しかった。」
ぼくは気がついた。
デイヴィッドはナディアの事・・・。
皮肉だった。
初めて好きになった子がまさかここで出会った子だったなんて。
「ナディアとベジーは凄い仲がよくて誰もいないオレはそれが凄い羨ましかった。ベジーはまだ小さいのにナディアを庇う時だってあった。ナディアはオレが殴られたときずっと撫でてくれて・・・優しい子・・・なんだ・・・ベジーも・・・ナディアも・・・」
デイヴィッドはいつのまにか泣いていた。
「もし・・・もしもアレンに殺されそうになったら・・・こう言うんだ。」
デイヴィッドは小さく、それでもはっきりと聞こえる声で耳元で教えてくれた。
「…!?そんなこと言えるわけな・・・」
「言うんだ!!もうこれ以上あいつの性欲のために人が死んじゃいけない!!」
デイヴィッドは必死だった。
「いいか、この惨劇を伝えるには誰かが生き残らなきゃいけない。お前はアレンに気に入られてる。だから・・・」
「デイヴィッドは死なないでよ!!」
「ルーシー…」
あんな酷いもの、もう見たくないよ…
何を考えてもバスルームの映像が頭から離れない。
まさか12歳であんな惨いものをみるなんて思わなかった。
ワンピースにはナディアの血がついていた。
デイヴィッドはそれを見てよりいっそう大きな声をだして泣いた。
夕方頃アレンが入ってきた。
手には料理を持っている。
その料理を見た瞬間デイヴィッドが喋った。
「もしかして…その肉は…」
その質問には答えずアレンは料理を置きこう言った。
「デイヴ、女の子の肉は男の肉より旨いんだぜぇ?」
デイヴィッドは叫びながらアレンに殴りかかった。
だがすぐに撥ね返され、逆に殴られた。
そして一言こう言った。
「食えよ」
ぼくはアレンが鬼にしか見えなかった。
「できねぇよ…だって…これは…」
デイヴィッドは泣いていた。
だがもう一度アレンは言った。
「食え」
手にはいつのまにかナイフが握られていた。
食べなきゃデイヴィッドが殺される!!
ぼくはアレンに「ぼくが代わりに食べるから!!」と言ったが、アレンは聞いていないようだった。
デイヴィッドが食べられる筈がない。
ぼくは必死にアレンに言った。
「アレン!!こんなのいくらなんでも酷いよ。」
するとアレンはぼくの方を向いて「ルーシーは優しいんだね。」と言って考えていた。
そして違う命令を下した。
「ヤッてくださいって頼めよ」
「――――!!」
「ルーシーが言うからやめてやったんだ。できないのなら愛しいナディアちゃんを食え」
「・・・ッ」
ぼくはもう駄目だと思った。
デイヴィッドがそんな事言う筈がない・・・。
しかしデイヴィッドは俯きながら消えそうな声で言った。
「…ヤッ…てく…ださ…い」
するとアレンは大声で笑い出した。
「おもしろい・・・おもしろいよデイヴ!傑作だ!!」
と言うとデイヴィッドを手繰り寄せセックスをし始めた。
とても痛々しかった。
デイヴィッドは声を出すまいと唇を噛んでいた。
噛みすぎて唇から血が出ていた。
ぼくは見ていられなかった。
憎んでる相手に犯されるなんて・・・。
するとデイヴィッドはぼくに口パクで伝えた。
逃げてと。
ぼくは後ろのドアを見た。
すると扉が開いている。
今なら人を呼んでデイヴィッドを助けられるかも・・・。
ぼくはアレンが後ろを見た瞬間ダッシュでドアに向かった。
階段を上り、扉を開ける。
後ろからアレンの声が聞こえた。
だがまだ全然追いついていない。
やった!!今度こそ――――
だがぼくは立ち止まった。
玄関は鍵がないと開かない仕組みになっていた。
絶望した。
すると後ろからアレンの荒い息遣いの声が聞こえた。
「ルーシー・・・お仕置きだね」
涙がでた。
アレンはぼくをベットルームに連れてくと、手足を縛り大の字にした。
そして長い針を手にした。
「ルーシーは誰のものか教えてあげなきゃね」
その瞬間あまりの激痛に叫び声を上げた。
腕が、二の腕が焼けるように痛い。
アレンは僕の腕に文字を刻んでいた。
「わ…た…しは…い…っ…しょ…う…あな…た…の…も…の…」
ぼくが・・・アレンのもの!?
ふざけるな・・・
刻み終えるとアレンはぼくを殴った。
馬乗りになり何回も何回も殴った。
殴りながらアレンは笑っていた。
そしてぼくは気を失った。
このまま死ねたら楽なのに・・・
気付くとぼくは地下室に吊るされていた。
傷が痛む・・・。
その傷を見る度に涙がでた。
デイヴィッド・・・
はっと我に返るとデイヴィッドがいない。
ぼくはどうしようもなく不安でたまらなかった。
イヤな考えが頭に浮かぶ。
すると、アレンが入ってきた。
「ルーシーおはよう」
「・・・デイヴィッドは・・・?」
アレンは無視し、「気分はどうだい」とぼくに尋ねてきた。
ぼくは構わず「デイヴィッドはどこだ」と言った。
するとアレンはやれやれと言った感じでぼくを見つめた。
「そんなにデイヴィッドに会いたいか」
「会いたい」
「・・・わかった」
え?とぼくは思った。
まさかこんなにあっさり会わせてもらえるなんて。
でもそれはやはり違った。
アレンがそばにあったダンボールを蹴り落とした。
中を見た瞬間ぼくは悲鳴をあげた。
そこには切刻まれた人間の腕や脚があった。
そして顔もあった。
その顔を見てまたぼくは悲鳴をあげた。
「デイヴィッド――!!」
その叫び声を聞いてアレンは笑いながら出て行った。
デイヴィッドは白目をむき、舌を出していた。
舌には何本もの針が刺さっていた。
1946年7月30日
デイヴィッドは死んだ
この記事へのコメント
^p^;
2007/02/21(Wed) 19:43 | URL | あかね #-[ 編集]
早く続き書いてください・・・
2007/02/23(Fri) 16:26 | URL | ぷ #ONVmrvNQ[ 編集]
めっちゃ続きがきになる・・。
はよ書いて!
はよ書いて!
2007/02/23(Fri) 16:51 | URL | ほた #-[ 編集]
はーやーくーあくん!
2007/02/23(Fri) 18:05 | URL | あかね #-[ 編集]
まだまだーもっとがんばー(人´∀`o)
2007/02/24(Sat) 04:43 | URL | あかね #-[ 編集]
ケータイ小説総合サイト魔法の図書館
に投稿しましょう
に投稿しましょう
2007/02/24(Sat) 13:33 | URL | ika #GMdHJPeM[ 編集]
しましょうー
2007/02/25(Sun) 00:56 | URL | あかね #-[ 編集]
hayaku!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
2007/02/25(Sun) 14:20 | URL | ぷ #ONVmrvNQ[ 編集]
目の前にはありえない光景が広がっていた・・・。
続きが気になるなー@@!
続きが気になるなー@@!
2007/02/26(Mon) 00:26 | URL | u #-[ 編集]
ああくんもっとーはやくー!!
2007/02/26(Mon) 15:16 | URL | あかね #-[ 編集]
盗作してもいい?
ああくん好きだよ・・・
キレイだね・・・
キレイだね・・・
2007/03/05(Mon) 23:15 | URL | アレン #-[ 編集]
・・・君はきれいだよ
2007/03/05(Mon) 23:16 | URL | アレン #-[ 編集]
ぎゃああああああああああああああああ
2007/03/05(Mon) 23:16 | URL | ナディア #-[ 編集]
・・・ッ!!!!
ああくんの気持ち
ああくんの気持ち
2007/03/05(Mon) 23:17 | URL | 日吉若 #-[ 編集]
ひえ〜
2007/03/16(Fri) 23:44 | URL | mipikari #aIcUnOeo[ 編集]
はよ続きかいて!
続きがきになる!
続きがきになる!
2007/03/18(Sun) 00:22 | URL | ほた #-[ 編集]
ああくんたらっ
2007/03/18(Sun) 05:09 | URL | あかね #-[ 編集]
思ったけど カニバリズムか @@;
2007/03/19(Mon) 00:56 | URL | mipikari #aIcUnOeo[ 編集]
弟じゃなくて 妹じゃない?
「ふざけないで!!愛しているですって?!この変態サド野郎!!あんたなんて地獄に落ちてしまえばいいのよ!!早くあんんたなんか死んじゃえ!!あたしの・・・あたしの弟を返してよ!!」
↑
「ふざけないで!!愛しているですって?!この変態サド野郎!!あんたなんて地獄に落ちてしまえばいいのよ!!早くあんんたなんか死んじゃえ!!あたしの・・・あたしの弟を返してよ!!」
↑
2007/05/13(Sun) 13:06 | URL | mipikari #aIcUnOeo[ 編集]
直しとく。
2007/05/13(Sun) 13:10 | URL | あくん #-[ 編集]
くんあなたは覚えてますかーw
2007/06/26(Tue) 19:09 | URL | イチゴ姫 #2Qwf./yA[ 編集]
はい覚えてますよー
2007/06/28(Thu) 03:37 | URL | 恥ずかしがりやさん。 #-[ 編集]
確かにそこにはナディアがいた。
しかしいつもの綺麗なアンディアではなかった・・・
↑ ナディア じゃない?
しかしいつもの綺麗なアンディアではなかった・・・
↑ ナディア じゃない?
2007/07/23(Mon) 23:27 | URL | mipikari #80wAzcHo[ 編集]
指摘ありがとう。
打ち間違えが多いなぁ;
打ち間違えが多いなぁ;
2007/07/24(Tue) 06:31 | URL | あくん #-[ 編集]
がんば〜w
2007/07/31(Tue) 10:05 | URL | あかね #-[ 編集]
あ〜〜そびにきたぜ〜〜
足跡 ぺたぺた
足跡 ぺたぺた
あーくん軽く復活したおw
続きかけ〜
2007/09/15(Sat) 00:48 | URL | 風雅 #-[ 編集]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007/10/02(Tue) 01:39 | | #[ 編集]
しまったうっかりチェックを入れてしまった・・・orz
2007/10/02(Tue) 01:41 | URL | オレンジィ #3un.pJ2M[ 編集]
むぷぷ
2007/10/02(Tue) 06:54 | URL | あくん #-[ 編集]
1964年 → 1946年
2007/10/03(Wed) 20:38 | URL | yami #mvcB0rpk[ 編集]
;w;
2007/10/03(Wed) 22:22 | URL | あくん #-[ 編集]
結構長くなってきたね〜w
続き楽しみ♡
続き楽しみ♡
2007/10/04(Thu) 17:49 | URL | mipikari #80wAzcHo[ 編集]
| ホーム |

